コマンド[こまんど]

コンピューター用語で、コンピューターに対する命令のこと("command")。または、OS(基本ソフト)で決められた命令文のみを指すこともある。
対戦型格闘ゲーム(格ゲー)では、本来の意味のようなレバー(スティック)やボタンによる操作自体よりも、操作キャラクターに技を出させるための一連の入力(「技コマンド」)を指すことが多い。技とそのコマンドが書かれたリストを「コマンドリスト」や「技表」などと呼ぶ。また、アーケードゲームでは「インストラクションカード」にコマンドリストが記載されていることが多い。
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読み方

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格ゲーでは多くがレバーとボタンによる操作体系をとっているため、この二つを合わせた表記になることが多い。

レバーの入力は8方向の矢印で表記される。インストラクションカードなどの公式のものを含め、コマンド表に表記されているコマンドは全て右向き(1P側でのデフォルト位置)の状態での入力が基本になっている。
左向き(2P側)では入力の左右が逆になるので注意が必要である。例えば、右向きで「↓↘→」という入力は、左向きでは「↓↙←」となる。

ボタンの入力は、そのゲームごとのボタンの名前で表される。また、多くの場合はパンチとキック、威力の強さなどで分かれているため、攻略サイトなどではパンチを「P」、キックを「K」と表記することがよくある。例えば、「弱パンチ」は「弱P」や「小P」、「LP」(Light Punch:軽いパンチ)などと表記される。ゲームによってはパンチとキックの区別や強弱の区別が無かったり、斬りや軸移動など別の効果が設定されていることもある。また、ネオジオ系のゲームでは各ボタンの名称「A・B・C・D」で直接記載することも多い。

「→+P」というような、矢印とボタンの表記の間にある「+」は同時入力のことであり、矢印通りに入力して最後の方向とボタンを同時に入力するとその技が発生することを指す。またボタンや矢印入力の間に「・」が付く場合はその順番で連続して入力すること(順押し)を表している。これはずらし押しが必要なコマンドでも使われる。

2D作品においては同時に複数のボタンを押す場合そのボタンを全て記述している事がある。例として「AC」や「KKK」などがあり、前者はAボタンとCボタン、後者はキックボタンを3個同時に押す必要がある。

3D作品においては「☆」と「黒と白の矢印」が使われる。前者は一度ニュートラルに戻ることを、後者は黒は長め白は素早く入力することを表す。

数字(番号)による表記

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コンピューターにおける日本語入力の関係で、環境によっては斜めの矢印を書く(あるいは表示する)ことができないため、インターネット上などではレバー方向をテンキー(電卓)並びの数字で表すことがある。
ただしほとんどのサイトでは何の説明書きもせずに数字表記をしているため、初心者の混乱の元となる。

詳細はテンキーを参照。

コマンドの優先順位

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操作によっては複数の技のコマンドが同時に成立してしまうことが有り得る。たとえばリュウ真空波動拳のコマンド「↓↘→↓↘→+P」を入力すると、コマンド内に昇龍拳の「→↓↘+P」と波動拳の「↓↘→+P」がそのまま含まれているため三つの技のコマンドが同時に成立することになる。

このような場合、内部的な優先順位が最も高い技が発生する。順位はプログラム次第なので作品やキャラクターによって異なるものの、コマンドが複雑な技ほど順位が高いことが多い。もし仮にそうなっておらず、昇龍拳や波動拳の方が真空波動拳より順位が高ければ真空波動拳は出せなくなってしまうからである。

ダッシュなどから直接「↓↘→+P」を入力したい場合は、「→↓↘+P」のコマンドを打ち消すために「→↙↓↘→+P」などと入力することで作品によっては解決することができる。

コマンドにおける用語

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タメボタンタメボタン連打というようにコマンドを表記する際にも多数の用語が使われる。

また、これら以外にもコマンドそのものに名前をつけて呼ぶようなものも多数ある。以下はその例である。
  • ↓↘→:波動コマンド
  • 波動拳にちなんだ名称で、恐らく後述の「昇龍コマンド」と共に最も有名。
    飛び道具突進技に多く見られる。
    ↓↘→↓↘→の通称も真空波動拳にちなんで「真空波動」、もしくは単に「波動×2」。実際の初出はワールドヒーローズに登場するハンゾウダブル(大武流)烈光斬及びフウマダブル(大武流)烈風斬
  • →↓↘:昇龍コマンド・Zコマンド
  • 「昇龍コマンド」は昇龍拳にちなんだ名称(←↓↙の通称も「逆昇龍」である)。「Zコマンド」は→↓↘を線でつないだときに「Z」の形になることから(近年のカプコンのゲームのインストカードに書いてある形)。
    対空技移動技に多い。入力時は↓↘→や↓↙←の暴発に注意する必要がある。
  • ↓↙←:竜巻コマンド
  • 竜巻旋風脚にちなんだ名称。用途は↓↘→とほぼ同様。
    ↓↘→の逆入力なので「逆波動」と呼称する場合もある。
    ↓↙←↓↙←の通称も「真空竜巻」や「竜巻×2」である。
  • ←タメ→:ソニックコマンド
  • ソニックブームにちなんだ名称。タメコマンドの中では恐らくメジャー。
    用途は↓↘→や↓↙←とほぼ同様。
  • ↓タメ↑:サマーソルト(サマソ)コマンド
  • サマーソルトキックにちなんだ名称。大半は対空技である。
    ちなみに↙タメ↘↙↗は「三角タメ」とも呼ばれる。
  • レバー(方向キー)1回転:スクリューコマンド
  • スクリューパイルドライバーにちなんだ名称。大半はコマンド投げである。
    名目上は1回転としているが、実際には斜め入力を省いた4分の3回転(→↓←↑など)、作品によっては8分の5回転(→↘↓↙←↖など)でも1回転と認識されるため、ジャンプを経由せずに出すことも可能(詳細は立ちスクリュー参照)。
    また、レバー2回転のコマンドはファイナルアトミックバスターギガスブリーカーの通称から取って「FAB」や「ギガス」と呼ばれる。
    さらにはレバー3回転以上のコマンドも存在する。
  • ←↙↓↘→:ヨガ(フレイム)コマンド
  • ヨガフレイムにちなんだ名称。また、『MELTY BLOOD』シリーズのアークドライブのコマンドであることから「AD」と呼ばれることもある。
    →↘↓↙←は「逆ヨガ」などと呼ばれるが、現在のヨガフレイムのコマンドはこちらである。
    どちらもコマンド投げに多い。
    ↓↘→↘↓↙←は「波動逆ヨガ」、↓↙←↙↓↘→は「竜巻ヨガ」などと呼ばれる。KOFに多く、共に突進タイプのロック型乱舞技に多い。↓↘→↘↓↙←は「龍虎乱舞コマンド」とも呼ばれる。逆にカプコン作品では使われない。
  • →←↙↓↘→:覇王コマンド
  • 覇王翔吼拳にちなんだ名称。「前ヨガ」とも呼ばれる。
    →↘↓↙←→は「逆ヨガ前」などと呼ばれ、コマンド投げに多い。『ギルティギア』シリーズでは覚醒必殺技、『ブレイブルー』シリーズではディストーションドライブのコマンドとして多用されている。また、デッドリーレイブなどの目押し乱舞技の始動コマンドにもよく使われる。
  • ↙→↘↓↙←↘:レイジングコマンド
  • レイジングストームにちなんだ名称。主にSNKの作品に使用される。
  • 弱P・弱P・→・弱K・強P(弱・弱・→・中・強):瞬獄殺コマンド
  • 瞬獄殺にちなんだ名称。初出は『ヴァンパイア』シリーズに登場するモリガン・アーンスランドダークネスイリュージョン
    同様にボタンを特定の順番に押していく順番押しコマンドも多数あり、それらは仕様上通常技を空振りしやすいため、通常キャンセルできない通常技などを強制キャンセルできる性能が持たされることが多い。
  • 最初のコマンド入力後、攻撃に合わせて目押しで追加入力(例:→↘↓↙←→+A・A・A・B・B・C・C・D・D・↓↙←+C):デッドリーコマンド。
  • デッドリーレイブにちなんだ名称。SNK作品に多いが、後に他のメーカーも採用している。ボタンではなくレバーで追加入力する技もある。

関連項目

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カテゴリー:システム

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最終更新時間:04-27 15:45