アカツキ電光戦記 Ausf.Achse[あかつきでんこうせんき あうすふゅーるんぐ・あくせ]

SUBTLE STYLE開発のアーケード2D対戦型格闘ゲーム
基板はNAOMIで、2008年2月末に稼働を開始した。
目次

概要

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2007年に配布された同人格闘ゲーム『アカツキ電光戦記』に新キャラクターの追加やゲームバランスの調整などを行い、業務用として発売されたものである。

格闘ゲームは日々システムの複雑化・キャラゲー化が進んでいるが、そんな近年の風潮に逆行する硬派な雰囲気のストーリーやキャラクター、立ち回りを重視したゲーム性など初心者にも易しいシンプルなシステムが特徴。

MELTY BLOOD』に続く同人発、そしてオリジナル作品としては初めてのアーケード進出となった本作だったが、オリジナルのストーリーゆえにバックとなる作品人気が無い中での稼動、本作の開発サークルである「SUBTLE STYLE」が無名であったこと、そして何より見た目・ゲーム性などが地味なものであったということから、当時は知名度が高くなかった。後に一部店舗で熱心に攻略を続ける固定ファンの存在と、その間口の広いゲーム性や作品世界の魅力等が見直されていったことにより徐々にその知名度を上げ、(参加者少数ながら)全国大会も定期的に開催され、雑誌『月刊アルカディア』などでも何度か取り上げられるなど、「マイナー作品」という扱いながらも地味に知名度を上げていった。

2010年6月25日から、続編となる新作アーケードタイトル『エヌアイン完全世界』が稼動している。

ストーリー

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あらすじ

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時は紀元[1]二六六X年、北極海で大戦末期に沈んだ潜水艦が突如浮上するという事件が起こった。これを受けて北極海へ各国の調査隊が派遣される中、潜水艦より一人の男が現れた。かつて帝国軍に所属し、北極海で死亡したとされていた高級技官「アカツキ」である。とある機密兵器と共に沈んだ彼は、潜水艦に積まれていた冬眠制御装置により半世紀もの時を生き延び、現代へと生還したのだった。
この物語は、大戦より半世紀後の世界でアカツキ、そして彼と共に現代へ蘇った機密兵器「電光機関」を巡って、各勢力のエージェント達が繰り広げる死闘を描いたものである。

特徴

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ストーリーモードでは各ステージごとにあらすじが表記されるなど、ストーリーが入れられている。

特徴としては、世界大戦時の帝国軍を非常に意識した演出やストーリーが挙げられる。例えばゲーム内の各用語が旧字交じりの日本語の熟語(対決が「對決」、カウンターヒットが「相対攻撃」、ノックアウトが「大打撃」「玉碎」「散華」など)に変えられていたり、必殺技などの名前に軍事用語を元ネタにしたものが多いことなどである[2]

また黒・白・赤の3色を基本に太い主線とベタを多用し構成されたプロパガンダポスターのようなメインイラストやニキシー管[3]を模した数値表示など、古風な雰囲気作りは徹底している。

ストーリー自体も暗く殺伐とした雰囲気に包まれており、いわゆる「バッドエンディング」の多さはその表れと言える。
プレイヤーキャラクターも軍服姿など派手さを抑えたデザインのキャラクターが多くを占めており、こうした徹底したシリアスさが本作に硬派な印象を与えている。

システム

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ボタン同時押しで手軽に出せるカウンター「攻性防禦」の存在が大きく強調されており、打撃投げ・攻性防禦を3すくみの法則とし、それによる読み合い重視のゲーム性を前面に出している。
連続技に関しては、良く繋がる者からほとんど繋がらない者までキャラクターによる差が激しいが、連続技を補助するシステムはチェーンコンボ(ただしキャラにより対応技数の差が大きい)とスーパーキャンセル程度で近年の格ゲーとしては控えめな方にあたる。

ゲージは体力ゲージ特攻ゲージ防禦ゲージの三種類。特攻ゲージの使い道も超必殺技に当たる特別攻撃と3ゲージ技に当たる最終特別攻撃のみと、システム周りは非常にシンプルなものとなっている。
その反面ダメージ補正に関係するシステムの影響力が大きく、特に相手との現在の体力差に応じて攻撃力防御力が大幅に増加するシステム(体力的に不利であればあるほど一度の連続技が高火力になり逆転しやすい)、要撃背面攻撃といった本作独特のシステムなどはそれを象徴していると言える。

また必殺技のコマンドが全体的に簡単である[4]のも特徴。
アーケードゲームには珍しく難易度選択やトレーニングモードも備わっている。

近年の格闘ゲームが(商業・同人を問わず)システムの複雑化から新規獲得に苦心する中、これらの仕様から本作を「格闘ゲーム入門編」として未経験者や初心者に薦めるユーザーも多い。

登場キャラクター

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キャラランク

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キャラクターの個性が強い為相性は激しいものの、全体的なゲームバランスは良い。過去に『月刊アルカディア』などで掲載されたキャラランクにおいて、そのほとんどがアカツキと魏の2強を筆頭にマリリン・エレクトロゾルダートなどの準強が続き、逆に最弱とされるキャラは電光戦車という点で概ね一致している。
攻略が進んだ現在では、強力なセットプレイが発見されたマリリンや、当て投げが強力な不律が上位ランクとの意見もある[要出典]

脚注

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  1. ^建国記念日が施行される前の日本で広く使用されていた「神武天皇即位紀元」の略称で、皇紀とも云う。神武天皇が即位したとされる西暦紀元前660年を元年とする暦で、本作の数ヵ月後を舞台にしたエヌアイン完全世界では“西暦200X年”に改められている。
  2. ^ナチスの残党が主要勢力として登場する事もあってかドイツ語の成句も多いが、上記の行動が決まった際の表示には分かりやすさを重視してか英語の表示も併記される。
  3. ^数字などの文字を象った電極に放電し光で文字を表示する放電管。厳密に云うと「ニキシー管」は戦後に作られた改良品であり、戦前に使用されていたのは特に固有名詞の無い旧型の陰極放電管である。
  4. ^波動コマンド・竜巻コマンド・下下・ソニックコマンド・サマソコマンドを基本にボタン同時押しで発動する最終特別攻撃とキャラによっては後タメ前方下ボタンタメ、追加入力による派生技が存在する。いわゆる昇龍コマンドが一つもない。

外部リンク

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カテゴリー:ハード・タイトル

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最終更新時間:04-20 00:56